株式会社TRIGGER 就職説明会 パンフレット

東京スタジオと福岡スタジオの2拠点

トリガーは東京と福岡にスタジオを置き、在籍スタッフ数は東京が約80名、福岡が約30名になります。オリジナル作品、原作もの作品ともにファンの方々に楽しんでいただけるよう日々企画会議を重ね制作しております。アニメ制作には30分のアニメ1話あたり200人~300人、劇場作品では800人~1000人のスタッフが必要となります。多くのプロフェッショナルスタッフが一つの作品を1年以上かけて制作していきます。最前線でアニメ制作に係るスタッフは世界的に見ても一流の技術者と言えます。そんな一流のスタッフになるには長い時間と多くの経験が必要となります。トリガーでは一流のスタッフを育てるために社内育成に力を入れています。

株式会社TRIGGER会社概要

※上記リンクよりご閲覧ください。

 

社内スタッフ育成

トリガーでは東京と福岡のスタジオに新しく席を置くスタッフ全員に対して同一の新人全体研修を行っております。
研修の内容は、
・社会人マナー、集団作業マナー、コミュニケーション
・デジタルツールの使い方
・アニメの作り方
・アニメに係るスタッフ説明
・絵コンテの読み方
・予算表、スケジュールについて
などです。約2週間かけ、東京と福岡のスタッフ混合によるグループワークを通じて、これからアニメの仕事をするための基礎技術、基礎知識を身に付けていただきます。

 

アニメーター育成

2週間の新人全体研修を終えたら各部署での専門研修が始まります。

■新人動画研修
アニメーターは最初、新人動画マンとして作業していただきます。
新人動画マンは約3か月の新人動画研修を受講いただき、基礎的な動画技術を身に付けていただきます。3名の先生からのマンツーマン指導を通し、動画マンとして必要な技術をひとつひとつ丁寧に身に付けていただきます。なおトリガーの動画はすべてデジタル作画となります。使用するソフトはTVpaintです。いままでデジタル作画をやったことがない方でも先生の指導の下、2週間程度ですぐに対応できます。

(新人動画研修内容)

■原画アニメーターに向けての基礎原画講習と応用原画講習
将来、原画アニメーターを目指す方には動画期間に基礎原画講習と応用原画講習を受けることが出来ます。原画を描くのに必要な基礎的な技術を講座と課題を通して身に付けていただきます。
基礎原画講習と応用原画講習を受講いただき、指導員からの合格をもらえれば年に一度開催される原画試験を受けることができます。
(基礎原画講習内容)

(応用原画講習内容)

■新人原画講習
年に一度行われる原画試験で合格された方は、新たに新人原画講習を受けていただきます。原画試験に合格したからと言ってすぐに原画が描けるようになるわけではありません。そのためより実践に近い講習を行います。講習では実際現場で求められる素材を使ってレイアウトの描き方や動きの勉強を行っていただきます。

育成のための各種マニュアル

トリガーでは新人がより効率的に技術を習得するために各種作業のマニュアルをまとめています。プロの現場では集団作業となりますので多くのルールと専門知識が必要となります。そういったルールや知識をすぐに調べられるように環境やマニュアルを用意しています。
またデジタル作業が初めての方向けにスタートマニュアルも用意しています。

●「デジタル作画注意事項」
デジタル作画におけるルールを説明したマニュアルです
●「TVPaintスタートマニュアル」
いままでデジタル作画を体験したことの無い方向けのスタートアップマニュアルです
●「TVPaint 動画ツールマニュアル」
TVpaintを使用して効率的に動画作業を行う上での仕様マニュアルです
●「動画リテイクマニュアル」
デジタル作画におけるリテイク作業方法をまとめたマニュアルです
●「原画素材注意事項」
原画アニメーターとして必要な素材についての説明とルールをまとめたマニュアルです
●「撮影処理マニュアル」
原画アニメーターや演出助手が必ず知っておかなければならない撮影処理方法とタイムシートへの指示方法をまとめたマニュアルです

制作進行育成

■新人制作進行研修
アニメ制作のお仕事の一つに制作進行というお仕事があります。アニメ制作におけるスケジュールやスタッフ管理、素材管理、予算管理を行うお仕事です。
トリガーでは制作進行として入社した方は新人全体研修を受けていただいたあと2週間程度の新人制作研修を受けていただきます。ここでは基礎的な制作進行の作業と各クリエイターの作業、スタッフコミュニケーションなどを学んでいただきます。また模擬体験を通して実務を習得していただきます。

(新人制作進行研修内容)

■先輩についての補助作業
新人制作進行研修が終了したら先輩制作進行の補助作業を3か月〜6か月程度行っていただきます。先輩からの指導の下、基礎的な仕事を手伝いながら実際の業務を習得いただきます。

■新人制作進行作業マニュアル
また新人制作進行が業務を効率的に覚えるための新人制作進行作業マニュアルも用意しています。作業をこなしていく中でわからない事があれば自分で調べられるマニュアルです。

 

演出育成

トリガーでは将来演出を目指す方に向けて、演出助手を募集しています。演出助手として入社された方は半年から1年程度、先輩演出に助手としてマンツーマンの指導を受け、実務を習得していただきます。また演出助手作業終了後、初めて演出として作品に参加される場合も、先輩にチェック物の確認指導を受けていただきます。

 

募集内容

本年度トリガーは以下の役職を募集します。
募集内容の詳細は弊社ホームページの「RECRUIT」ページをご覧ください。
https://www.st-trigger.co.jp/recruit/

デジタルアニメーター(動画)

東京スタジオ
福岡スタジオ
12名 契約社員(正社員登用制度あり)

制作進行

東京スタジオ 4名 契約社員(正社員登用制度あり)

演出助手

東京スタジオ 2名 契約社員(正社員登用制度あり)

イメージボードアーティスト・コンセプトアートアーティスト

東京スタジオ 1名 契約社員(正社員登用制度あり)

宣伝・商品開発

東京スタジオ 1名 契約社員(正社員登用制度あり)

 

よくある質問

Q.学生のうちにやっておいた方がいいことは何ですか

「アニメを作ること」です。
プロのアニメの作り方と学生の作品制作の作り方に大きな違いはありません。むしろ有志友人が集まって作る学生作品のほうが制作は困難なことが多いです。そのため一番の勉強になります。例えばスタッフ管理。友達同士だからこそコントロールが難しいのです。アルバイトの予定がある人もいれば、他の友達と遊ぶ約束のある人もいる中で長期のスケジュールに全員を合わせていくのは大変です。またどんな作品を作りたいかということについても10人いれば10通りの作りたいものがありそれを一つに絞らないと作品作りはスタートしません。これはプロの現場の会議でも同じです。プロの会議では役職と責任がはっきり決まっているので意見の衝突があれば上位職が決定する権限があります。それが決まっていない友達同士の作品制作ではいつまでたっても決まっていかないことが多発するでしょう。また、アニメ制作工程を体験することで制作工程やスタッフの役割、責任を理解できますし、作品が出来上がったときの喜びを味わうこともできます。これはとてもいい勉強になります。

Q.学生のうちに身に付けておいた方がいいことは何ですか?

最近の制作進行作業はデジタルツールが必須となってきてますので程度のツール使用経験が必要となります。具体的に挙げました。

業務基礎ツール メール、Word、Excel、Photoshop、PowerPoint、PDF 等
ネットワーク&
クラウドワークツール
Google スプレットシート、Google ドキュメント、Google ドライブ、one ドライブ、apple のクラウドシステム、ギガファイル便等
リモートツール GoogleMeet、Zoom 等
コミュニケーションツール LINE、chatwork、slack、message 等

「業務基礎ツール」はよく使用されるツールで他社からの資料提供にも使用されます。
「ネットワーク&クラウドワークツール」については最近、情報共有の観点から各社利用されています。機密保持の観点から独自に自社ツールを開発されている会社もあります。
「リモートツール」は会議や在宅対応などでもはや通常のツールとなっています。
「コミュニケーションツール」も記録保持、在宅対応、情報の可視化、共有の可視化のために通常のツールとして使用されるようになっています。また画像や映像を扱う業務になりますので解像度の理解や拡張子の理解、ファイル名の理解も必要な知識となります。
こういった最低限のデジタルツール使用経験と知識は学生時代に身に付けておくべきでしょう。

Q.就職する際、専門学校卒と大学卒のどちらがいいのか?

正直なことを申しますとどちらでも構いません。双方のメリットデメリットをまとめました。

専門学校 ●メリット
商業アニメ制作の専門的な学習が可能。グループ制作などで実際のアニメ制作が体験できる。将来の目標が同じ同期がいて業界に入っても関係性が続くことが多い。就職先情報も学校に集まりやすい
▲デメリット
アニメ以外の勉強は自分で積極的に行動しない限り学べない。
大学 ●メリット
多様な多くのことが学べる。多様な友人ができやすい。自由な時間が多く、部活動や社会体験もできる。
▲デメリット
芸術系の大学であっても商業アニメを学ぶ機会は少ない。一般大学だともっと少ない。積極的に自分からアニメ関係の情報を集めなくてはいけない。
どちらにせよ、アニメーターに求められるのは画力、制作進行に求められるのは管理能力、演出に求められるのは演出力であり、学校で学んだこと以上の映像制作能力が必要となります。

Q.アニメーターとしてポートフォリオには何を描けばいいですか?

まずアニメーターに必要な能力として以下の4つになります。

①模写力 キャラクター設定に合わせてどの角度からも似せて描ける技術
②デッサン力、クロッキー力 立体の影表現理解、等身の概念、360°上下左右どこからでも違和感なく描ける技術
③スケッチ空間表現力 空間パース、カメラ理解、表情しぐさ、演技の表現技術
④独自性、作家性  

①と②は最低限必要な能力で主に動画マンや第2原画作業をされる方に必要です。そして原画マンに必要なのは③です。主にレイアウト能力とキャラクターの演技を原画として描くために必要な能力です。その上でアニメーターの個性である④が成立します。アニメーターは決して「描きたい絵」を描いているのではなく、あくまで「絵コンテで求められている、カメラを通して見える空間と演技」を理解して再現する ( 描く ) 仕事なのです。そのためには絵コンテが読めてシーンを理解できて物語の流れを表現できる必要もあります。そのうえでアニメーターのポートフォリオに大きく求められるのは②と③です。人物がどの角度からでも違和感なく描けるか、空間内に存在する人物が違和感なく描けるかが求められますのでそういった絵をポートフォリオに入れると良いでしょう。